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NSPスタッフの裏方体験レポート!
こんにちは!マネージャーの清水です。
ずいぶんと日にちが経ってしまったのですが、2020年9月6日 ティアラこうとう小ホールにて、元NSPスタッフでクラリネット奏者である川崎愛さん主催の「私たちと音楽を。」の第1回、クラリネット・ピアノデュオコンサートが開催されました。
コンセプトは“若手女性演奏家にスポットをあてた、あたらしい室内楽コンサートシリーズ”です。
「室内楽であれば、楽器編成も少ないですし、距離を取った配置で演奏することも可能です。若手演奏家にスポットをあてたコンサートシリーズを立ち上げることで、演奏者としても、自分含め同業者がほとんど失業状態になっていることへの、わずかかもしれませんが一助にもなれば、という想いもありました。」(「私たちと音楽を。」のHPから引用)
ティアラこうとう小ホールは本来140名収容のホールですが、今回は37席限定、またお客様にも検温やマスク着用のお願いや、残念ながら終演後の立ち会い・差し入れもお断りという形でご協力いただき、コロナウイルス感染防止対策を万全にしたうえでの開催となりました。
今回は、私たちNSPスタッフの裏方のトレーニングのために、川崎さんが場を提供してくださいました!
NSPスタッフの中西樹希さんは事前の影アナウンス(通称:影アナ)原稿や進行表の作成、また当日の受付スタッフとして携わっていました。
私が務めさせていただいたのは、当日のステージマネジメント(通称:ステマネ)です。
業務内容は、影アナ、ステージや客席の照明操作、ドアの開閉、開始ベル、本番の収録などで、いくつかはやった事がありましたが、これらすべてを一人でこなすのは初めての事で、とても貴重な経験でした。
裏方の忙しさや慣れない機械に緊張しながらも、これはこれで楽しい!と、新たな発見が出来、嬉しかったです。
NSPに入ってから何度か、イベントを盛り上げるための音楽の提供の場(結婚披露宴など)に裏方スタッフとして立ち会った事はあるのですが、音楽そのものを聴くためのコンサートで裏方をするのは今回が初めてでした。
ホールという緊張感のある雰囲気で、お客様の期待を裏切る事なくスムーズにコンサートを進行するためには、裏方がしっかりしなければ!と責任を感じ、身が引き締まります。
私は音大生なので、ふだんは演奏する側が多いのですが、ステマネをやってみて、自分が本番の時に落ち着いて演奏に集中出来るのは、見えない所で支えてくださる方がいるからだと改めて実感しました。
ちなみにコンサートの第一部は、ブラームス作曲「クラリネット・ソナタ第2番」、バルトーク作曲「ルーマニア民族舞曲」のクラシック2曲が演奏されました。
途中、15分間の休憩と換気をはさみ、第二部は、映画「海の上のピアニスト」より「愛を奏でて」などの映画音楽に加えて、ピアソラや久石譲の楽曲など、途中にピアノソロも交えながら親しみやすい6曲が演奏されました。
客席で聴きたい!と思うような充実した内容のプログラムとお二人の熱演に、思わず「音楽って良いなぁ、生演奏って良いなぁ…」としみじみ感動してしまいました。
最近では再びコロナウイルス感染者が増加し、GoToトラベルも中止となってしまいましたね。このまま感染者が増え続けると自粛が増え、イベントの中止や生演奏にも制限が出るなど音楽業界にもさらに影響があるのではないかと不安に思っています。
今後のwithコロナでのコンサート開催について、やらない方向ではなく、演奏者も裏方も対策を丁寧にして、今回のように私たち学生がスタッフをやらせていただけた貴重な経験を活かし、うまく協力し合いながら実行していけるようにしたいと思います。
川崎さん、このたびはありがとうございました!
【今回の演奏概要】
日程:2020年9月6日(日)
会場:ティアラこうとう小ホール
演奏:クラリネット/川崎愛
ピアノ/野原舞花