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活動レポート

デジタル動画絵本が出来るまで vol.1

こんにちは! 音楽ディレクターの藤井です。

1月7日に再び緊急事態宣言が発令され、我々、音楽・エンタメ業界にとっても厳しい状況になってしまいました。これまで通りの生活が戻ってくるにはまだまだ時間がかかりそうですね。

そんな中でも、NSPは「いま出来る事」にフォーカスし、「音楽で社会を元気にする活動」に注力していきたいと思っています。

『親子で作ろう!デジタル動画絵本』企画進行中!

昨年の緊急事態宣言のころから企画し、8月に発表させていただいた『親子で作ろう!デジタル動画絵本』ですが、オリジナリティー溢れる企画の実現に四苦八苦しつつも、第1弾の完成に向けて着々と前に進んでいます!

まずはおさらいで、簡単にこの企画内容を説明します。

『親子で作ろう!デジタル動画絵本』とは、

『物語の主人公を子どもが演じ、ナレーションを親御さんが担当、その映像と音声を絵本の背景と合成して制作する動画作品』

です。

11月には、実際にスタッフの知り合いの親子に協力していただき、撮影テストにこぎ着けました。その時の様子はスタッフの富田さんが先行してレポートしてくれていますので、ぜひそちらをご覧ください。

お子さんの動きが想像以上にアクティブで、購入したグリーンバックに収まらず…など、ハプニング満載でした!(笑)

僕のほうからは、ここまでくるのにどんな作業をしていたかをプロデューサー目線でお伝えしようと思います。こうしてユニークかつクリエイティブな作品を創り上げる過程は、僕にとってもスタッフにとっても、とてもスリリングな体験でした!

イラストコンペの開催!

はじめに「どの物語を題材にするか?」という根本的なところが課題となりました。

「オリジナルよりは、まず皆さんが知っている物語にしよう」
「そうすると著作権が切れていないといけない」
「とりあえずは1作しか作れないので、男の子でも女の子でも主役になれる作品じゃないといけない」
「クラシックの音楽(BGM)が活かされる物語じゃなきゃいけない」

などなど…

こうして決定したのが「きたかぜとたいよう」でした!

そして、すぐに次の課題が。

NSPの人脈には肝心の絵本を描いてくれる人がいません(音楽団体ですからね…)。

そこで、このNSPのウェブサイトの全面リニューアルにもご協力いただいた、ウェブデザイナーで、プロデューサー、シンガーソングライターでもある久保田涼子さんに相談したところ、「いらすとふぁくとりー」というクリエイターチームをご紹介いただきました。

「コンペにしたらどう?」というご提案をいただき、僭越ながら、複数の作品の中から我々のイメージに合うイラストを選ばせていただく事に。



厳正な審査の結果、めでたく採用させていただいたのは、鴨志田京子さんの作品。オーソドックスな絵本のタッチで、お子さんにも親御さんにも喜んでいただけるイラストです!

このイラストに実写のお子さん、親御さんのナレーションが入り、BGMに豪華なクラシック音楽が流れる。なんだかワクワクしませんか?

そのほかの応募作品もそれぞれに個性があり、素敵なイラストがありましたので、一部を紹介させていただきます(第2段、第3段と続いた際は、別の作品でお願いさせていただくかもしれません)。

「いらすとふぁくとりー」の皆さん、ありがとうございました!

助成金、補助金事業に応募、申請を行いました!

昨年はこのコロナ禍で、全国民に一律10万円の支給があった「特別定額給付金」や、個人事業主や中小企業の支援を目的とした「持続化給付金」など、単刀直入に言ってしまうと「お金をいただける」機会が多かった年でもあります。

通常、こういった事は「聞かないと教えてくれない」ものが多い気がするのですが、昨年は国や地方自治体も、積極的に情報を発信してくださったと感じています。

寄付で成り立っているNPO法人にとって、活動継続のためには「資金調達」が最大の課題と言っても過言ではないので、「このチャンスを逃すまい!」と、スタッフで情報収集を行い、いくつか応募や申請をさせていただきました。

まずはソニー音楽財団の「子ども音楽基金」

「音楽を通した子どもへの教育」を目的とした団体の活動を支援してくださる財団です。

もう一つは、文化庁「文化芸術活動の継続支援事業」の補助金です。

こちらは新型コロナウイルス感染拡大の影響により活動自粛を余儀なくされた文化芸術関係団体などに対し、感染対策を行いつつ、直面する課題を克服し、活動の再開・継続に向けた積極的取組などに必要な経費を支援し、文化芸術の振興を図る事を目的としています。

補助金申請から学んだ事

これらの助成金や補助金に応募や申請を行うためには、結構な量の書類を提出する必要があります。

「団体概要」「活動実績」「財務状況」「企画の説明」をはじめ、「何にいくら必要なのか」や「活動によってどんな効果が期待出来るのか」など、多岐に渡ります。一般企業で言えば、事業計画や、新製品の企画、プレゼンのようなものでしょうか。

助成や補助を受けるにあたって、我々の団体がクリーンである事の証明はもちろんの事、ただ「良い企画だからお金を出してください」という自己満足ではなく、「社会に必要とされる事」が審査のポイントになると思います。

審査結果はともかく、こういった部分を明確に言語化する事で、自分自身へのリマインドにもなったし、NSPのチーム全体に意識を共有する事が出来ました。これだけでも立派な収穫だと感じています。

桐朋学園大学4年のNSPスタッフの源口りささんは、ちょっとヘビーな事業計画書の作成や、事業にかかる経費の計算を、社会人スタッフがサポートしながら初めて行いました。

音楽家は「依頼された仕事を現場でこなして(演奏して)お金を貰う」という程度は当たり前に出来ますが、事業計画を立てたり、「確定申告」なども含め、お金の計算をするという体験、能力が欠けている人が多いです。

プロの音楽家はフリーランスであり、個人事業主です。本来はもっと「今年1年はどんな仕事をしていくら稼ごう」という、自発的な計画をもつ必要があると僕は考えています。社会人になる前にこういった体験が出来た源口さんは、音楽家としてだけでなく、仮に一般企業に就職してもこの体験を活かす事が出来るでしょう。

参考:「音楽は“ビジネス”だ!」

このコロナ禍では、「日本はドイツなどに比べてアーティストに対して厳しい、もっと補償しろ!」などという書き込みをよく見ましたが、その方々はこのような制度を活用してから声を上げているのか、疑問に思うものも多かったです。やはりまずは文句を言う前に「情報収集」し、制度を活用するべきだと強く感じました。

実はコロナに関係なく、以前から存在していた助成金も多いのです。

クラシックやジャズは、Jポップなどと比べても「マイノリティー」だと言えます。生演奏の価値を提供し続けるためには、「理解とお金のある団体や国、自治体に認めていただき、資金調達していく」という姿勢が今後益々必要になっていくのではないでしょうか。

ソニー音楽財団の「子ども音楽基金」「文化芸術活動の継続支援事業」の補助金は現在審査中ですので、結果についてはまた後日お知らせしますね。良い結果が報告出来る事を願っています。

次回はこの企画の核とも言える『クラシックの生演奏によるBGMの収録の様子』を詳しくレポートさせていただきたいと思います!

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