ネクストステージ・プロジェクト(NSP)の趣旨

  • 若い音楽家に演奏などの機会を適正な報酬、労働環境で提供し、主に職業音楽家を育成する
  • 生演奏の需要を創造する
  • 音楽を通して、広く社会で活躍出来る人材を育成する

ネクストステージ・プロジェクトと、株式会社ソナーレの関係性について

NPO法人ネクストステージ・プロジェクト(以下NSP)の協賛企業である株式会社ソナーレは、創業時より音楽家への快適な住まいの提供を目指しており、多くの音楽家とのお付き合いや、時代の流れを通じて、音楽業界の縮小を体感してきました(デジタル、打ち込み音楽の台頭により、特に生演奏において市場規模の縮小が顕著に見られます)。

音楽家と我々の共存のため、何かサポートが出来ないかを模索した結果が、NPO法人の運営に協賛するという形になりました。

音楽業界は、プロスポーツ業界と違い、定年がありません。音楽家人口は増える一方であるにもかかわらず、市場規模も縮小しているため、若手に仕事が回ってきにくい構図となってしまっています。

そのため、大学を卒業後、ほとんどの人が音楽とは関係のないアルバイトをしなければ生計が立てられないのが現状ですが、音楽大学は、演奏能力の向上には力を入れるものの、社会に出る「職業音楽家」に対してのサポートが決して充実しているとは言えません。

NSPの設立の背景

一方、このような音楽業界の厳しい背景の中でも、音楽家として生計を立てて成功している人が一定数存在するのも事実です。

その人たちは、演奏能力だけでなく、音楽大学では教えない、「ビジネスマン」としてのスキルを身に付けていると言えるのではないでしょうか。

市場規模縮小の波は、音楽業界に限らず、ほかの業界でも起きています。AI(人工知能)の発達により、10年後、15年後になくなっている仕事がある事がわかってきています。大手の企業に勤めていても、安定とは言われなくなってきており、弁護士や公認会計士などの専門職も、その例外ではありません。単に資格をもつ事や立場にいる事で安定とは言えず、真にその人の能力を扱うスキル・経験値を高めないといけない時代になってきました。

株式会社ソナーレは、市場縮小の波から生き残るために、社員の能力を高める事に尽力してきました。この教育姿勢は、音楽家にも通ずるものがあると確信しています。

若い音楽家は、音楽大学では教わらない、演奏を依頼してくださる企業・個人のクライアント様がどんな内容を望んでいるのか理解出来ていない場合が多く見られます。

それを知る、学ぶためには、芸術家としての技術追求だけではなく、ビジネスマンとしての視点が必要になります。

社会で生き抜くスキルを、NSPの活動の中で経験する事で、考え方や活動の幅を広げる事が出来ると確信し、NSPを設立しました。

なぜNPO(非営利)法人なのか?

営利組織である株式会社は、株主が出資して会社を運営し、上がった利益を株主に配当する仕組みになっています。

それに対して「非営利」とは、団体が利益を上げても、その利益を構成員(会員など)に分配しないという「非分配」を意味し、団体の活動目的を達成するための費用に使用します。

当事務所は、社会貢献を目的にしているため、NPO法人という運営形態をとらせていただいています。

NSPで特に支援するのは職業音楽家タイプ

芸術的な才能や演奏能力はあっても、クライアント様から仕事を得る方法、礼儀やマナー、知識、危機管理、が足りていない音楽家が多くいます。

NSPでの活動・支援は、若い音楽家が、音楽の仕事を通じて、社会を生き抜くスキルが身につき、音楽家として成功する可能性を上げていくためのものです。

たびたびニュースで騒動がありますが、仕事内容に対しての報酬が低く、使い捨てのような扱いを受ける音楽家も少なくありません。NSPでは、仕事内容に対しての報酬の適正化に努め、健全な音楽活動をサポートしていきます。

※現場経験を重視し、報酬が相場より安い場合もあります(報酬は必ずしも金額と比例せず「経験」が将来への投資になる場合もあります)

音楽家以外で生きる道の模索

音楽大学卒業生は、「自分には音楽しか出来ない、ほかに何も出来ない」という会話をする人が多くいます。音楽単品で見るとそうかもしれませんが、一般企業の就職、採用事情から見ると、毎日の基礎練習や、1曲を我慢強く練習し、演奏する忍耐力があるという能力や、アンサンブルで周囲とともに音楽を作り上げる協調性は、評価を受ける要素でもあります。

仮に音楽の道を諦めたとしても、視野を広げれば、一般企業で働きつつ、音楽と関わりながら、豊かな人生を送る事が出来るのではないでしょうか。

NSPでは、希望者には、一般企業でも通用する職業体験をしていただく事も可能です。

長期的なNSPのビジョン

NSPに関わる音楽家の成功を支援するとともに、音楽業界の普及・発展に努めます。

そのためには、聴衆からの支持が必要です。クラシックやジャズなど、CDや打ち込みの音楽ではなく、『生演奏』を聴きたいと思えるように、市場規模拡大に向けて、演奏機会の創出や、指導を通じた情操教育を行っていきます。