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「NSPワークショップ」5つのポイント!


こんにちは! 音楽ディレクターの藤井です。

ここでは、4月下旬から5月中旬にかけて開催予定の「NSPワークショップ」の目的や、参加する事によってどんなメリットがあるのかを、プロデューサー目線で解説したいと思います(募集要項に書いた内容をもう少し深掘りします)。

ポイントその1「実践的な現場のパフォーマンスを学べる!」

今回のゲスト講師は、2月23日に開催した音大生のための「ステージ映え講座」の講師を務めてくださった日野真奈美さんにお願いしました。

このセミナーの動画を観ていただければわかりますが、日野さんがいかに“演奏技術以外”のステージングを意識しているかがわかります。このセミナー自体は「衣装について」が中心でしたが、今回は5月16日に実際に本番のステージに立っていただくので、「より実践的な現場のパフォーマンス」のポイントをお伝えしたいと思っています。

僕自身も、これまでディズニーリゾートや東京スカイツリー、エイベックスやジャニーズ、矢沢永吉さんのツアーなどに参加させていただいて学んだ事をお伝えしようと思っているので、ご期待ください!

ポイントその2「ポップスの奏法を学べる!」

今回のステージは、池袋・サンシャインシティの噴水広場です(トップの写真の場所)。
サンシャインは、お店や水族館のあるアミューズメント施設ですので、クラシックのコンサートホールで演奏するような曲があまりマッチしないのは想像が付きますよね?

実際、お仕事の現場の多くではジャズやポップスを演奏する機会が多く、音大の試験やリサイタルで演奏するような曲はほとんどないと言っても過言ではありません。葉加瀬太郎さんも、学生をオーディション、レッスンして共演出来るテレビの企画で「ポップスやらなきゃ食えないよ」というような話をされていました。

クラシックを学んでいる学生さんたちは、ジャズやポップスを簡単だと思っている人が多い印象ですが、本来は譜面で表せないノリとかニュアンスを勉強しないとそれらしい演奏にはなりません。実際、情熱大陸やルパンのジャズバージョンなどで、言葉は悪いですが「ダサい」演奏をしてしまっている人、結構いるんです。

今回は、日野さんが所属している「トリオ・カルディア」「ネクストステージ・フルートアンサンブル」のレパートリーなどを使い、実践的な解説をしていただきます。クラシックのマスタークラスのようなものをイメージしている人は、全く違う内容ですので気をつけてください。そういった内容は音大で習える事なので、わざわざNSPでやる内容ではないと考えています。逆に言えば「音大では学べないレッスン」なので、価値を感じていただければ参加の意義は高く、必ず将来のお仕事に結び付くと思います。もちろん、NSPのお仕事にお声がけする可能性もありますよ!

ポイントその3「演奏技術以外を学べる!」

今回はあえて、吉田佐和子さんによる「オンラインデザイン講座」(4月25日)を、ステージ参加者にも必須課題にしています。

「何だよ、演奏だけで良いのに…」と思った人もいるかもしれませんね。ですが、音大を卒業したほとんどの人はオーケストラなどに所属はせず(所属出来ず)、フリーランス、個人事業主になるわけです。「事業主=経営者」です。それを一人でやるという事は、社長業、マネージャー業、広告宣伝などを全て一人でまかなうという事なんです。

参考:音楽は“ビジネス”だ!

正直、音大生、若い音楽の多くはこの視点が欠けていて、それが「食えない」(自立出来ない)原因になっていると僕は考えています。

フリーの音楽家にとって、ウェブやSNSでの発信は「広告宣伝」であり、もっとも重要な業務であると言っても過言ではありません。吉田さんは自身がクラリネット奏者であり、アートディレクター、プロデューサーというスペシャリストです。NSPで連載中のブログ「What’s new life style」の中でもたくさん有益な情報を発信してくださっていますが、その吉田さんから直接学べるのは絶好の機会です!

ただの「チラシの作り方講座」ではなく、どんなコンセプトをもって、だからこの色を使うなど、「考える力」を養ってくれると思うので、デザインそのものだけでなく、自身でコンサートを企画する時などにも役立つはずですよ。

今回のゲスト講師は日野さんのため、日野さんが所属するユニットの楽器だけに限定されていますが、吉田さんの講座は「単体」でも受講可能で、Zoomを使用するため、地方の方でも受講可能です。ぜひこのチャンスをお見逃しなく!

ポイントその4「先輩・業界につながりを作る!」

僕は今年42歳になるのですが、僕らの世代ってもう少し先輩・後輩の「縦のつながり」があったように思うんです。現場でのマナーや、確定申告のような実務も、学校で習わなくても先輩から教わっていました。

今の学生さんたちと話をしていると、「どうやって先輩とつながれば良いんですか?」「どうやったら仕事が来るようになるんですか?」と言った質問が来るんですが、僕らの世代はもっと自分から動いて、自分で切り開いていた気がします(オジサン臭い話ですみません!笑)

特にフリーランスの場合、仕事はほぼ「人づて」なので、先輩とつながっていないと来ないですよね。けっして「日野さんや吉田さん、僕とつながっていたら仕事が来るよ」と言っているつもりはありませんが、我々のような業界の先輩に自分から関わってこないと、コロナ禍でただでさえ厳しい音楽、エンタメ業界の中では、なかなかチャンスが回ってこないと思います。先ほども書きましたが、音大の試験やコンクールでいくら優秀な成績であっても仕事にはならない可能性が高いです。逆に言えば「無冠」であっても仕事になります。

自分の学校だけでなく、校外にたくさん友達を作るのも大切ですよね。そういった意味でも、このようなオーディションに参加し、同世代の音楽仲間を作る事は価値があると思います。

ポイント5「未来への投資を学ぶ!」

前述のとおり、チャンスを逃さないためには「自分で情報収集し、自分から動く事」が何より大切です。そして、「必要な時に必要なお金を使う」、ケチらない事!

参考:『夢を実現させるために、最も大切な行動とは?』 Vol.1

参考:自己投資が出来る『フリーランスで成功するための“10の秘訣”』 Vol.6 8. 自己投資が出来る

最近は音楽もストリーミングやYouTubeが主流になり、お金を払わなくなってしまいました。ネット検索などもそうですが、無料でも有益な情報、サービスがたくさんあります。便利なものはどんどん利用したら良いのですが、「ここはお金を使うべき」というシチュエーションでケチると、必ず損をしますよ。

皆さんはこのワークショップの参加費(ステージに立つ人は8,800円、オンラインデザイン講座は1,100円)を高いと感じますか?安いと感じますか?もちろん、やってみないとわからないとは思いますが、ここに書いたような事を学ぶ事が出来たら、僕は安いのではないかと思います。

この価値を実感していただける方に受講していただきたいので、あえて無料にはしませんでした。

このワークショップに時間とお金を使う価値があると感じ、飛び込む事。それが「未来への投資」です。

僕たちも、将来の可能性を秘めた音大生にたくさん出会える事を楽しみにしています!
ご応募をお待ちしていますね!

※今回はフルート中心ですが、この企画が続けば、毎回違うゲスト講師を呼び、ほかの楽器の奏者などにもチャンスを作りたいと思っています。

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