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NSP奨学生執筆記事

「憧れ」から「目標」に!留学までの道のり

こんにちは。2020年秋からドイツ・ハノーファーにてヴァイオリンを勉強しております、郡司 菜月(ぐんじ なつき)と申します。

この度7月から第2NSP奨学生に選出していただきました。

こちらのブログでは、私がこれまで歩んできた音楽人生のことや留学までの道のり、そして実際にドイツに留学してからのリアルについて3回にわたってお話ししていきたいと思います。

このブログを読んでくださっている方の中にも、もしかすると将来留学してみたいけど、どう進めばいいのかわからない、と思っている方がいるかもしれません。私が留学に憧れた頃も、どうすれば実現できるのかわからずにいました。

同じ想いでいる方々に少しでもこの先の何かのヒントになれればと思い、1つ目の記事となる今回は、私がヴァイオリンを始めてから現在のドイツ留学に至るまでの道のりを振り返りながら執筆します。

こんな歩み方もあるんだなあと楽しみながら読んでいただけますと嬉しいです。

 

ヴァイオリンとの出会い

福岡県で生まれ育った私は、ヤマハ音楽教室の講師だった母の影響で小さい頃からよく音楽を聴いていました。

ある時ヴァイオリンを演奏する綺麗なお姉さんの姿を見て「私もやりたい!」と憧れを抱き、4歳からヴァイオリンを始めます。

地元のヴァイオリン教室で週に1回レッスンを受けながら、最初はただただ演奏することが楽しくて、両親や周りの大人たちに褒めてもらいたいの一心…(笑)

幼稚園や小学校の友達だけでなく、通っているヴァイオリン教室でも同世代の友達ができたり一緒にアンサンブルをしたことは、幼い私にとってとても大切な時間でした。

 

留学に憧れたきっかけ

みなさんは「のだめカンタービレ」をご存知ですか?

クラシック音楽に奮闘する音大生たちを楽しく描いた大人気漫画で、2006年にドラマ化され、のちに映画化、アニメ化もされ社会現象となりました。

私はそのドラマ化された2006年、小学3年生の時にこの作品と出会い、「音大ってすごい、留学ってすごい、私も絶対ヨーロッパに留学したい!」と強い憧れを抱きました。

当時9歳の私への影響力はすさまじく、毎日ヨーロッパで音楽をしながら暮らす自分を想像してはワクワクドキドキしていたことを今でも鮮明に覚えています(笑)

もちろんその時はただただ漠然とした憧れに過ぎなかったのですが、そこから少しずつ、その憧れは自分の近い将来の具体的な目標へと変わっていきました。

(のだめカンタービレ、もしまだ観たことのない方がいらっしゃいましたらぜひ観てみてください!音楽をされている方には特にオススメです。余談ですが私はドラマはもちろん、漫画も初めて全巻揃え、映画もアニメも全て観ました!笑)

 

初めてのヨーロッパ、師匠との出会い

ヨーロッパへの憧れを毎日抱き続けていた私は中学1年生の時についに初めてヨーロッパを訪れました。音楽の都ウィーンを中心に数都市を巡り、現地の演奏会や美術館、偶然ご縁があり音大の見学にも!

憧れ続けた地にようやく立ち、根拠もなく私は将来きっとここに住むんだと強く感じたことを覚えています。

(モーツァルトが結婚式を挙げたことで有名なウィーンのシンボル、シュテファン大聖堂)

 

そんな中、中学2年生の時に転機が訪れます。

当時習っていた地元のヴァイオリン教室の先生に紹介していただいた、のちに桐朋女子高等学校音楽科、昭和音楽大学で師事することとなる師匠との出会いでした。

師匠はまだ幼かった私にも一人の音楽家として接してくださり、夢を叶えるために何が必要なのか、どんな道を進むべきなのか、そして今やるべきことがなんなのか、について丁寧に教えてくださいました。

その瞬間私にとって初めて将来のビジョンが明確に見え、この先生について行きたい!と強く感じたのです。

私はその場で師匠に師事するべく桐朋女子高等学校音楽科に進学することを決意し、上京への準備を始めました。

 

15歳で上京、音楽高校へ

福岡から東京へ上京し、本格的な音楽漬けの日々が始まりました。一歩学校へ足を踏み入れればあちこちから聞こえてくる音、同じ志を持つ友人たち、専門的な音楽の勉強

新しい世界に飛び込んだようで、毎日が新鮮で刺激的。

これまでは弾きたい曲を自分のペースで自由に勉強してきた私でしたが、次々と色んなコンクールに挑戦したり、長期休みの度に地方や海外のセミナーに参加する友人たちや先輩方の姿を見て、気づけば私も同じように過ごしていました。

振り返って思い出すのは毎日必死に過ごす自分の姿ばかりですが、この3年間が最も自分を強くしてくれた時間だったと思っています。

(ウィーンで参加したセミナー。会場が素敵なお城でした)

 

(イタリアでのコンクールの様子)

 

「人生は選択の連続である。」

シェイクスピアのこの名言にもあるように、思えば普段生活している中で人はたくさんの選択をしています。

何か物を買う時のような日常の選択から、大学受験、就職のような選択まで。時にはその後の人生を大きく変える選択もありますよね。

みなさんはその時、どんなことを考えますか?

私がこれまで最も悩んだ「選択」は、高校卒業後、大学卒業後のどちらで留学するか…

小学生の頃から気持ちはいつもヨーロッパにありましたし、少しでも早く留学すると信じて疑わなかった私でしたが、渡欧してレッスンやセミナーを重ねていくうちに、今はまだ日本でやるべきことがあるのではと考え直すようになったのです。

じっくり自分自身と向き合い考え直した結果、日本の音大へ行くことを決意し、通っていた桐朋から環境を変え、それまで桐朋で師事していた先生が教えているもう一つの学校、昭和音楽大学への進学を決断しました。

現在の自分が必要としていることや、やるべきことを思う存分学べる場所はどこなのか。

いま振り返れば、この「選択」が私の人生にとって最も重要な決断だったと確信しています。

 

「憧れ」から「目標」に

いかがだったでしょうか。私がヴァイオリンを始めてから留学に憧れ、出会いや選択の中で歩んできた道のりを振り返ってみました。

私がここに辿り着くまで、どんなときも「憧れる気持ち」が常に私の原動力となっていました。

音楽でもスポーツでも学校の勉強でも、きっと全ての分野において高みを目指そうと思えば、辛いこと、苦しいことと向き合わなければならない時が来ると思います。

そんなとき、こんな風になりたい、この人みたいになりたい、という憧れの存在があったら。自分の目指す姿が明確に見えていたら。

私の経験上、その気持ちが必ず自分自身を鼓舞し力になってくれると思います。

私の場合は4歳のときに初めてヴァイオリンの演奏を聴き、幼いながらに全身でその音色にときめき、憧れました。

あんな風に楽器を演奏してみたい!あのお姉さんのようにキラキラしたい!

そんな些細で単純なことでも、今でもこうしてその出来事が自分のモチベーションとなり支え続けてくれています。

(続く)

次回はいよいよ留学編です。

音大に入学し本格的な留学準備に取り掛かるところから、なぜドイツ・ハノーファーを選んだのか、留学準備に欠かせないこと、などについてお話ししていきたいと思います。

お楽しみに!

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