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第1回オンライン座談会を開催しました!
こんばんは!学生スタッフの山本です。
ずいぶんと日にちが経ってしまいましたが、2020年12月13日に、第1回オンライン座談会を開催しました。今回参加してくださったのは、将来についての悩みや相談がある音大生、若い音楽家の皆さんです。
「第1回オンライン座談会」の詳細はこちら!
ゲストには経営者、トロンボーン奏者、作編曲家であり、音大生のための“働き方”のエチュードの著者、NSPでは音楽ディレクターをされている藤井裕樹さんと、クラリネット奏者、作曲家、アートディレクターであり、NSPではブログ「What’s new life style」の著者としても活動されている吉田佐和子さんをお招きしました。
当日の様子
参加者の皆さんから、たくさんの質問が寄せられました。その中でも特に私は「今の音大生の強みと弱みはなんですか?」という質問が印象に残っています。
私は夏にインターンをする予定でいますが、まだ実際に就職活動をする想像が出来ていません。面接で「なぜ音楽の道に進まなかったのか」「この仕事で大学で習ってきた事が生かせるか」と問われると、今の自分には答えにくいと思いました。そのため、どういう回答なのかとても興味をもちました。
藤井さんはこの質問に対して、「強みは、集中力があり、楽器の練習のように、コツコツ積み上げて物事を習得出来るところ。一般の人よりは舞台慣れしていて、自分でコンサートの司会をやる人は、人前で話す能力が面接やプレゼンの役に立つ。その一方で、演奏技術の習得にばかりに目がいってしまい、日本語力や読解力の不足、時間や約束を守るなど、基本的な事が出来ていない人もいるのが少し残念」 と話されていました。その回答から私は、視点を変えると、音大という一般大学と違っている環境だからこそのメリットがあるのだと気づきました。しかし、一般大学では就職の支援がしっかりしていたり、文章を読む機会が音大より多いので、そこは自分で補うべき点だと思います。
ほかにも「仕事の増やし方」など、音楽家になるための質問も多くあがりました。佐和子さんはその質問に対し、「新聞や影響力のあるフリーペーパーに営業をして、地道にアプローチすると演奏依頼につながる事もある。それから、自分がやりたいと思っている事を言葉にして発信したり、やりたい仕事を実際に行っている先輩に対し、自分から接点を作っていく事が大切」というアドバイスをされました。実際に演奏家として体験されてたからこその情報であり、 音大の講演ではなかなか学べない話で、とても興味深い内容でした。
今回、同じ音大生として「これ知りたかった!」「こんな進路があるのか!」という話を聞く事が出来て、私自身も勉強になりました。参加者の皆さんも自身の質問以外でもメモをしていた事から、聞いていて気づきや学びがあったのではないかと思います。
座談会後には参加者の皆さんにアンケートをお願いしました。多くの方が「満足した」「疑問が解消されたと思う」「また参加したい」と回答してくださいました。大変な事もありましたが、喜んでいただけて、とても嬉しかったです。
最後に
今回、学生スタッフが中心となって企画を実行しました。想像していたよりも準備の過程が多く、とても大変でした。しかし、ウェブページの作成、会議の議事録をとる、お礼のメールを作成するなど、大学では得られない貴重な経験になりました。また、リーダーの補助として関わる事で、自分が周りを見ながらどのように動くべきなのか、何が足りていないのかを一歩後ろで見る大切さも学べました。座談会での学びから、今後の業務や進路に生かしていきたいと思っています。
次回は3月20日の18時から開催です。
将来についての考えている音大生、若い音楽家の方!ぜひご参加ください!