ニュースNews

お知らせ

必見!ヨーロッパで活躍する4人の女性トロンボニスト♪

こんにちは! ネクストステージ・プランニング音楽ディレクターの藤井です。

先日、当NPOの情報誌「オン活VOL.6」(OWN YOUR LIFE/柔軟なオン活を実現しているひと)にも登場していただいた児島瑞穂さんが所属する「ミューズ・トロンボーン・カルテット」のコンサートにお邪魔してきました。

今回が日本でのデビューツアーで、ツアー開始の前々日には公開リハーサルも拝見させていただき、忙しい合間を縫って、リーダーの清水真弓さんを中心に、メンバー全員にインタビューする事が出来ました!

中高生や音大生の皆さん、若い世代の音楽家の皆さんには、ぜひ読んでいただきたい内容が満載です
。ちょっと長いですが(笑)、先輩たちのメッセージは、きっとこれからの音楽人生の役に立つはずです!

トロンボーン・カルテットで夢をかなえる!

藤井:早速ですが、「ミューズ・トロンボーン・カルテット」の結成のきっかけについて教えてください。

清水:私が(児島)瑞穂さん、(土井)詩織ちゃん、(遠藤)理奈ちゃんに声がけしたところから始まりました。構想は2年前くらいからあって、リモートで意見交換はしていたんですが、コロナで集まれなかったのもあって、実際に動き出したのは昨年の夏に私の家で合宿をやった時です。

藤井:たった1年で、日本でのツアーやCD発売が実現するって凄いですね!?夢が叶うスピードが早い!

清水:私は「ヨーロッパのハイレベルなオーケストラで演奏したい」っていう夢と、師匠がブラニミール・スローカー氏で、「彼の率いるカルテット(スローカー・トロンボーン四重奏団)で演奏したい」っていう夢があって、どちらも実現させる事が出来たんです。

次のステップとして「私だったらこんなカルテットをやりたい!」という夢を実現させたのが、このミューズ・トロンボーン・カルテットですね。

藤井:「こんなカルテット」って、具体的には?

清水:プロとして、トロンボーンアンサンブルとして、「演奏技術が高い、上手い」だけでなく、しっかりと「コンセプトをもつ事」ですね。

元々知り合いじゃなかったメンバーで集まるのは、それはそれで面白いんですけど、私はアンサンブルにおいては「気心が知れた仲間、繋がりのある仲間で組む楽しさ、深さもある」と感じているんです。

それで、「ヨーロッパで活躍する女性のトロンボーン奏者で、私自身が一緒にやってみたいと思う友人」に声がけしました。

プロデューサーの視点をもつ!

藤井:なるほど。それでこの4名が集まったんですね。最近ではヨーロッパで活躍する女性のトロンボーン奏者も増えてきていると思うのですが、その中で児島さん、土井さん、遠藤さんにスポットを当てたのは、清水さんにとってどんな存在だからですか?

清水:まず、瑞穂さんは、お互いヨーロッパでの滞在期間が長い事もあって、密ではなかったけど、付き合いが長いんです。出会ったのはタイで行われたブラスフェスティバルなんですけど(笑)。

元々はユーフォニアム奏者なのに、フィンランドに来てからトロンボーンも習得したり、いろんな国も訪れたりしていて、とにかく行動力が凄い、経験値が高くて、それだけアイディアもあるので、一緒にやってみたかったんですよね。

藤井:児島さんは音楽家としてだけでなく、某北欧系航空会社の客室乗務員もやってたくらいですからね(笑)。バイタリティーやユニークさは突出していると僕も思います!
(→児島さん執筆のブログ「幸せの国フィンランドからの音楽便りVol.7『音楽家と客室乗務員の意外な共通点?!』

清水:私は最初、「ドイツに行けば世界に行く」みたいなつもりになっていた事があるのですが、すぐにドイツも、日本やアメリカと同じ、あくまで一つの国である事に気がついて、「もっとほかの世界を知りたい」と感じるようになったんです。

ドイツに凝り固まるのではなく、瑞穂さんのように、ヨーロッパの中でも北欧のフィンランドに住んでいて、いろんな世界を経験している人の存在は、このアンサンブルの色彩をより豊かにしてくれるんじゃないかと思いました。

詩織ちゃんは、ドイツで私の所属しているオーケストラの公演を聴きにきてくれて、「レッスンしてください!」と頼まれ、教える事になったのが知り合うきっかけです。その時は純粋に、「この子、上手いな」と思いました。

「私が私が!」という主張をする人ではないので(笑)、まだ知らない方もいるかもしれませんが、「隠れた逸材」なので、ミューズ・トロンボーン・カルテットの一員として、少しでも皆さんに知られる存在になってほしいと思っています。

理奈ちゃんは、私が教えているライプツィヒ音楽大学の前任者の生徒さんです。直接的な師弟関係ではなかったですが、レッスンもした事があって「しっかり吹ける子」という印象でした。出会う前も、日本で開催したマスタークラスなどにも来てくれていて、私の存在をたくさんの目標の中の一つのように感じてくれていたみたいです。

テナーとバスを持ち替えてアンサンブルを演奏面で支えてくれるだけでなく、演奏以外でも、機転が効いて、フットワークが軽く、メンバーをさまざまな形でサポートしてくれています。ライプツィヒでは、私の子どものベビーシッターもやってもらっていました(笑)。

藤井:清水さんと児島さんが40代前半で、土井さんと遠藤さんが、清水さんに憧れてドイツに留学したり、直接レッスンを受けて「ご縁」が繋がった30代前半という組み合わせ、なかなかにユニークです!

メンバーの評価や人選も、演奏技術だけではなく、キャラクターや性格、チームとしてどう機能させるかもよく見ていて、まさに「プロデューサー」の目線ですね!

トロンボーンをやっていない人でも楽しめる「エンターテインメント」に!

藤井:先ほど「しっかりとしたコンセプトがあるアンサンブルにしたい」というような話をされていましたが、ミューズ・トロンボーン・カルテットは、ほかのトロンボーンアンサンブルとどんなところが違いますか?

清水:トロンボーンのコンサートって、結局はトロンボーンをやっている人しかほぼ聴きに来ない傾向が強いんですけど、トロンボーンをやっていない人でも楽しめる「エンターテインメント」にしたいという想いが強いですね。

ほかの楽器から見ると不器用な楽器かもしれないですが、楽しさや親しみを感じてもらうために、いわゆるトロンボーン吹きにとってのスタンダード的な曲だけでなく、「こういう事もやるんだ?」って思われる曲まで演奏します。レパートリーの広さは“売り”の一つじゃないかと思います。

そのため、このユニットのためだけのオリジナルの編曲もたくさんありますし(メンバー自身でアレンジする曲や、打楽器を使用したアレンジなど)、ただ練習して演奏するだけでなく、「コンサートを創り上げていく感覚」なので、藤井さんが言うように、私自身はプロデューサーや演出家のような一面もあります。演奏以外に時間を取られて大変ですが、その分やりがいもありますね。

藤井:僕も経営者、プロデューサーなので、その気持ち、よくわかります。この2年間は特に、コロナでいろいろな行動、仕事が制限されたので、「その中でも何を生み出すか」を凄く考えて活動しました。

音楽で「心を豊かに」する!

藤井:皆さんは、そもそも結成自体がコロナ禍の中ですし、実際、今年の1月にはツアーが延期になって今日に至っていますよね?こうした状況下でコンサートツアーを行う事に対して、改めてどんな意義があると感じますか?

清水:実は私は、2020年の12月にも日本でリサイタルツアーを敢行したんですけど、今以上にコロナへの警戒心が強くて、「コンサートに来てください」すら言いづらい状況でした。そんな中でも足を運んでくださったお客様が「ホントに泣けた」と言ってくださったのはとても印象に残っています。

コロナ疲れの人たちの心の傷を癒すと言うと大げさですが、私たちの奏でる音楽が、「心のよりどころ」だったり、「元気の源」になってもらえたら良いなと。

音楽って水や電気のような生活必需品ではないし、価値をお金に換算するのは難しいんですけど、「心を豊かにしてくれるものの一つ」だと思います。人によっては、それが「本」だったりするかもしれませんが、たとえば、コンサートでの体験が、その人の人生の何かの役に立ってくださったら嬉しいですね。

藤井:今後はどんな活動をしていきたいですか?

清水:来年はヨーロッパでも活動したいですね。今後、毎年日本でツアーをやるかはわかりませんが、合宿やワークショップの開催を通じて、より私たちに親しみをもってほしいと思っています。

また、病院や高齢者施設などでもコンサートを行い、社会に還元する事で、先ほどお伝えしたような「心のよりどころ」や「元気の源」に感じてもらえる人が増えたら嬉しいです。

若い世代への熱いメッセージ♪

藤井:最後に、ネクストステージ・プランニングでアシストしている、皆さんよりもさらに若い世代の音楽家や、中高生に向けて、1人ずつメッセージをいただいても良いでしょうか?

清水:私は、日本では一般大だったのもあって、トロンボーンが趣味だった時間が長いんです。それだけに、「楽しむ事」が軸になっていて、今もその延長線上で活動しています。とにかく楽しみながら音楽を続けてほしいですね!

児島:そうですね! いい音楽をたくさん聴いて、生の音楽にたくさん触れて、楽しみながら演奏活動を続けてほしい。中高生で吹奏楽やオーケストラをやっている人は、全体合奏だけでなく、ソロやアンサンブルにも挑戦する事で、より楽しみや表現力が増すと思います。ヨーロッパの管楽器教育では、日本よりもソロやアンサンブルをたくさんやる傾向にあります。この辺りは日本でも、もっと広がっていってほしいです。

遠藤:たとえばトロンボーンの人は、自分の楽器だけじゃなくて、弦楽器とか、より表現力のある楽器の演奏をたくさん聴く事で視野が広がると思いますね。

また、視野という部分では「留学も良い経験」になると思います。真弓さんや瑞穂さんが留学したころに比べて、今は何でもネットで情報収集出来る時代になっていますが、逆に情報が得られ過ぎる事で、「現地へ足を運ぼう」という“度胸”が足りない人が多いと感じる事もあります。思い切って外に飛び出してほしいと思いますね。

私のように「ヨーロッパが肌に合う」と、日本では得られなかった、より充実した人生が待っているかもしれません!

土井:とにかく「チャレンジ」が大切だと思いますね。理奈ちゃんと同じように、私もヨーロッパが肌に合ったんだと思いますが、日本にいる時と比べて、いい意味で周りの目が気にならなくなりました。日本では「周りに合わせる事」しか知らなかったし、「それが一番大事だと思っていた」んですけど、ヨーロッパでは「自分の意見を主張」しないと、存在していないかのように扱われます(笑)。

若い世代の皆さんも、自分をしっかりともって、個性を大切に生きてほしいです!

関連記事:唯一無二!『ミューズ・トロンボーン・カルテット♪』

ニュース一覧へ

Reccomend