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吉田佐和子執筆記事

音楽家としての将来を考えるなら『価値観』を大切にしよう


みなさんこんにちは、クラリネット奏者の吉田佐和子です。

コロナウイルス流行に対する緊急事態宣言が解除され、少しずつ日常が戻ってくる気配を感じていますが、以前のようにコンサートなどで音楽を気軽に楽しむ日々が戻ってくるまでにはまだまだ時間がかかりそうですね。

わたしは3月中旬に3年間のパリ生活を終えて日本へ帰ってきましたが、帰国後に『これがやりたい!』と思っていた計画は全て白紙状態から考え直すことになりました。

そんな中で明確になったのは、自分自身の価値観でした。

そして、自分の価値観の変化を強く認識し、その価値観に従って行動していたところ、少しずつ目に見える変化が起こり始めました。

今わたしは、数年前から死ぬまでに叶えたい夢と思っていた『ふるさと福知山に音楽ホールをつくる』という大きな夢に向かって動き出しています。

愛するふるさと福知山に、音楽ホールを創ります

これからも音楽活動を続けながらその夢を叶えるために努力し、福知山・大阪・東京の他拠点生活も満喫したいという価値観を大事にしたいと考えているのですが、そんな風に強く思えるようになったのは自分自身の価値観を見つめ直したことがきっかけでした。

あなたはどんな価値観を持っていますか?

その価値観に従って生きていますか?

コロナウイルスの影響もあり、音楽家としての将来のビジョンが描きにくくなった人もいるかもしれませんが、今こそあなたの価値観について再確認してみることが大切です。

あなたは今、自分の価値観で生きていますか?

 

 

フランスの音楽院でオーケストラの授業を受講していたとき、指揮を全然見ない生徒がいたり、同じメロディーを持つ演奏者とのタイミングを気にしない周りの人たちを見て『日本人は集団行動が得意なんだな』と感じました。

もちろん日本人でもそういうことが苦手な人はいますが、音楽院で一緒に授業を受けていた彼らはあまりに周りに対する注意がなかったのです。

ただ、周りに合わせられるということは、それだけ周りの目を気にする人も多いんですよね。

あなたは今、自分自身の価値観で生きていますか?

本当はチャレンジしてみたいことがあるのに可能性を諦めていたり、周りの人に否定されたからやりたいことを諦めたり、気が乗らないまま誰かにすすめられた道を目指していませんか?

そこには、あなたが心からチャレンジしたいことや幸せを感じる生き方を送るヒントが必ず隠れています。

人目を気にして蓋をしてきた気持ちはありませんか?

 

 

わたしはコロナウイルスの影響でどんどん仕事が飛んでいく中で『そういえばこれって本当にやりたいことじゃなかったな』とか『嫌な気持ちになりながらこの仕事してたけど、嫌な気持ちを押し殺してたな』というようなこれまで感じていたのに蓋をしてきた思いに気がつきました。

そして、そういうのを全部やめようと決めたのです。

やめてみると、まずは心がとてもスッキリしました。

やりたい仕事を、やりたい人とだけやる。

そんなシンプルなことなのに、これまで『仕事の数はなるべく多い方がいい』とか『なるべく収入を増やしたい』と思ってばかりで、自分の心を置き去りにしていたことにも気がつきました。

思えば、こういった自分の価値観をいつからか押し殺していたような気がします。

あなたの価値観を知ろう

 

 

 

 

 

 

 

価値観というのは「こういう価値観が正解」というものはなく、あなたが独自に持っている生きる指針となるものです。

そのため、まずは自分がどんな価値観を持っているのかを知ることが大切です。

例えば、現在のコロナウイルスによる影響を受けて、フリーランスで活動しようと思っていたけど、オーケストラなど、どこか特定の団体に所属したいとに思った人もいるでしょう。また、いくつかの職業を掛け合わせて働く複業について検討している人もいるのではないでしょうか?

それらは大切にしてほしい『あなたの価値観』です。

もしあなたのすぐ近くに同じ価値観を持つ人がいなかったら、その価値観に従って行動することを億劫に感じるかもしれません。

過去のわたしもそうでした。

でも、結局回り回って、以前諦めたビジョンをもう一度追い求めている感覚があるので、今すぐに同じ価値観を持つ人がいなくても焦ることはないのです。

周りにあなたの可能性を信じている人はいますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは昔『音楽ホールをつくりたい!』とSNSやブログで発信していたところ、同級生からこんな風に言われたことがありました。

・ホールはどんな風につくるの?
・具体的にどんな準備をしていくつもり?
・資金はどうするの?

などです。

その疑問に対して、わたしはそのとき明確に答えられませんでした。そして、ある同級生はそんな風にしか答えられないことに対して失望していました。

また「話を聞かせて欲しい」と連絡してきた友人と会うために時間をつくり、夢を語ったのに勝手に失望されて責められるというよく分からない経験もありました。

そんなことがあったからか、わたしはその夢をしばらく口に出すことをやめていました。

今はこういう実は悪意のある行為に気がつくことが出来るし、そういう人に近づこうとは思いません。

また、わたしは音大時代から周りにあまり気が合う人がいませんでした。

26歳を過ぎて東京に住むまでは、自分の可能性を信じられないときも多かったのです。

でも、東京に住むようになって周りの人が変わって、わたしの音楽を面白がってくれる人も増えたのです。やっていることは同じなのに、周りの「人」が変わるとこんなに気持ちも変わるんだな、と気付くことが出来ました。

これまでの人生で福知山、大阪、東京、パリとさまざまな場所で暮らしてきましたが、それぞれ出会える人や得られる刺激が違いました。

色んな違いを体験した上で、わたしは改めてふるさと福知山を大事にしたいと思ったし、福知山、大阪、東京の3拠点をぐるぐるしながら生きていきたいなと思ったのです。

これはコロナウイルスによってもたらされた時間があったからこそ改めて認識出来るようになったことで、こうして自分の価値観が明確になると、自分の価値観を故意に傷付けようとする人や、合わない人と適度な距離を取れるようになるのです。

わたしは新しい価値観がはっきりしたあと、これまで交流してきた人とも改めて距離感を見直すことが出来るようになりました。

もし周りにいる人がチャレンジしたいことを口に出しづらい人ばかりという場合は、少しずつで良いので付き合う人を変えていくのも大切です。

価値観が変わると、視点が変わり、未来も変わる

 

 

 

 

 

 

 

わたしが価値観を見直したのが4月の下旬。そこから新しい気持ちで働き方を模索してきました。

正直、順調に進んでいる部分とそうでない部分はあります。

でも、良い感じに進んでいるな、と思うことはすべて一緒に気持ち良く働ける人とのプロジェクトですし、自分の知りたい情報に出会えたり、丁寧な暮らし方と働き方を模索している人に出会えたり・・

本当に世界が新しくなったように感じるんです。

価値観がはっきりしているから、大事にしたいものとそうではないものもはっきりするし、話す人、話す内容、行く場所も変わってくる。

すると、自然と未来は変わっていくんですよね。

さいごに

 

 

 

 

 

 

 

もしコロナウイルスの影響がなければ、音楽ホールを建てるという夢に向かって『今』歩き出すことはなかったのでしょう。

そして、その前に自分の価値観と改めて向き合うことがなければそう決断することも出来なかったはずです。

もちろん、簡単な夢ではないし、もしかしたら失敗するかもしれません。

でもわたしは、こうやって気軽に自分の夢を語れる世の中の方がいいなって思うし、そんな気持ちでずっと過ごしていたからこそ、このタイミングで思いがけず事態が動いたと思うのです。

みなさんも是非あなただけの価値観と向き合い、その価値観に従って将来のビジョンを描いてみてくださいね。

また、コロナ禍の中で多くの音楽家がさまざまな方法を模索しています。何から始めればいいか分からないという人は、わたしが執筆したこちらの記事を読んでみてくださいね。

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