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吉田佐和子執筆記事

音楽活動と社会の繋がりを見い出そう!

こんにちは。クリエイターの吉田佐和子です。
3回目の緊急事態宣言を受けて、音楽家の皆さんはいまどんな状況にいらっしゃるでしょうか?

約1年前にわたしが執筆したこちらの記事は、ありがたいことに今も多くの方々に読んでいただいていますが、この記事を執筆したときは「とにかく状況を打開するために色んなことに挑戦してみよう」というメッセージをお届けしました。

参考記事:コロナ禍の今だからこそ音楽家にチャレンジしてほしい12のこと

わたし自身、その思いで様々なことにチャレンジした1年となりましたし、いまは行動を起こしたからこそ、別のステージが見えてきたと感じています。

今回は、コロナ禍で強く意識するようになった「音楽と社会の繋がり」について執筆しました。

音楽活動と社会の繋がりを意識しよう

当初の予想以上に新型コロナウイルスにより、音楽活動にも多くの影響が出ていますが、この事態はわたしたちに「自分の出来ることを生かして、他者と支え合って生きていきなさい」とに教えてくれているように思います。

「わたしは音楽しかできない」

そんな風に思う人もいるかもしれません。

でも、果たしてそれは本当でしょうか?今あなたが持っている力は、誰かの役に立つのではないでしょうか?

わたしは最近音楽家の方々とお話した際に、その方の音楽活動が社会にどのような利益をもたらすのか?ということをお伝えしています。

多くの場合、音楽家自身は「演奏しかしていない」と考えていたとしても、別の視点から見ると、子供への学びの機会の提供や地域活性化、国際交流など、現在の社会が抱える課題を解決する一助となっていることが多いのです。

ただ、この視点を持っている音楽家は大変少ないのが現状です。

ただ、これまでその視点を持っていなかった人も、今は補助金の申請などを通じて、社会における自分の役割を認識できる機会が増えています。

ぜひ今こそあなたの活動は社会においてどんな役割を果たすことができるのか考えてみてほしいのです。

どうやって収入を得るのか?

音楽活動によって社会にどんな貢献ができているのかを考えたあとは、自分自身の生き方について考えていきましょう。

わたしの場合、昨年非常事態宣言が出て演奏のお仕事がなくなったときに、まず感じたのは「どうやってお金を稼げばいいんだろう?」ということでした。

生きていくためにはお金が必要ですが、フリーランスの音楽家として活動していたわたしにとって、演奏活動がなくなることは、収入が全くなくなることを意味しました。

『どれだけ音楽が好きでも、やはり最低限生活していくためのお金がないと無理だ』

そう考えたわたしは、自分の持っている執筆やウェブ制作といったスキルを使ってお仕事をすることに決めました。

まずは、生きていくためのお金をしっかり稼ぎたい。その上で、音楽活動をしたい。というのが、わたしの望む生き方だと実感出来たときでもありました。

ちなみに、昨年の春はベッドから起き上がれないほど体調が悪く、なるべく外出せずにできる仕事を増やそうとしていたこともあるのですが、現在3度目の緊急事態宣言が出た今もほとんどの仕事はパソコンがあればすることが出来るものばかりです。

生きていくために、どこでどんな仕事をするのか?

一時凌ぎの仕事なのか、その先の将来に繋がる仕事なのか?

どんな風に収入を得るのかを考えることは、自分の生き方を考えることでもあるので、じっくり時間をとって考えてみてください。

精神的・身体的健康を大事にしよう

去年、音楽の仕事がなくなっていったとき、わたしは「本当に自分がやりたかったこと」について考えることができました。

そして、沢山の方々のご協力のもと、故郷に音楽ホールを建てるというプロジェクトを少しずつ進めることが出来ています。

参考記事:音楽家としての将来を考えるなら『価値観』を大切にしよう

いま振り返ると、昨年は自分の精神的・身体的特徴と向き合った時間でもあり、わたしは一体何を大事にして働きたいのかを明確にしていきました。

そんな中、故郷である京都府福知山市のお店のコンサルティングを行い良い結果が出たこともあり、そこから音楽活動に限らないプロデューサーとしてのキャリアも本格的にスタートさせることになりました。

参考記事:音楽活動をする中で身につけたスキルは必ず役立つ!
https://nextstage-p.org/archives/11275

自分のミッションを明確にしよう

皆さんは『ミッションから始めよう!』という本をご存知でしょうか?

ミッションからはじめよう/並木 裕太著

わたしは自分自身の人生を振り返って、生まれた時から今に至るまでの経緯を棚卸しし、文章にした上で、この本を読んで、人生におけるミッションを『芸術と教育を通して多様性を尊重しあう優しい社会をつくる』と決めました。

こうして自分の価値観を明確に言語化したことで、人生という限られた時間をどんな風に使いたいのか?社会とどのように向き合っていくのかを改めて考えることができました。

同時に、わたしがやるべきことと、やる必要のないことも明確になりました。

わたしの場合、クラリネットを演奏すること以外にも、作曲・編曲、デザインなど様々なスキルを持っているのですが、それらの力をトータルで活かすことができるプロデューサー、そしてコンサルティングという仕事や事業家として生きていきたいと考えています。

さいごに

コロナ禍でどうしたらいいか分からない人は、まず何か動いてみるということも大事ですが、既に何らかの行動を起こしたけれど、イマイチ打開点が見えてこないという人もいると思います。

そんな人にこそ、あなたのミッションと向き合ってみてほしいのです。

現状を乗り越えるためのお金の目処をつけること、そしていま感じている問題を解消する先に、ミッションを意識した長期的なプランが見えてくるはずです。

音楽活動をすることは自分自身のためだけではなく、いま社会で苦しんでいる人々や社会が抱える様々な課題を解決できることにも繋がるということを、きっと実感できるはずなので、ぜひ一度あなたのミッションと向き合ってみてくださいね。

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