10月23日、台風一過で少し暑い気候の中、ジャズ&ポップスセミナー第4回の開催でした!
今回は前回最後にふれたアドリブについて、より実践的に行っていきます。

【第3回の様子はこちら♪】

すでに始まっていた課題

まずは、伴奏に合わせて奏者方にはなじみのあるB♭の音階。

ごくごく普通の音出しを兼ねた基礎練習…と思いきや

「この伴奏にB♭の音階を使ってメロディーを作りましょう」

とても軽い藤井さんの一言でアドリブの実践が早速スタート!参加者の皆さんも流石に少し動揺していました(笑)

 

藤井さんのお手本演奏を聴いてみたとはいえ、突然のやってみようという状況に不安は出るもの。

「何からはじめたら良いですか?」
「音は探って良い。吹きながら変だと思ったら、音は上下に動かしてみて。」

あれよあれよという間に、伴奏にあわせて順番にアドリブ演奏がスタート。。。

 

アドリブは出来ている!

参加者の皆さんの演奏を聴いて、まず藤井さんの一言。

「この前、アドリブ出来ますか?って聞いた時、みんな出来ないって答えていたよね?今出来ているじゃない」

そう、実は前々回のセミナー開始時、事前に聞いていたのです…。参加者の皆さん、どれくらいアドリブが出来るのかを。
そして、全員出来ないという答えが返って来た事を…!

本当に出来ないのであれば全く音も出せないはず。でも皆さんメロディーを演奏されていた。
2回と同じ演奏は出来ない、立派なアドリブ演奏をされていたのです!!
出来ないと思っているだけなんですよねー。出来ている事はちゃんとあるのです。

「みなさんアドリブ出来るので、今日はこれでおしまい♪」

と、開始30分足らずでセミナーが終わりかけましたがご安心下さい。ちゃんと続きます。

 

何故出来たかを探求しよう

今度は音の始まりや終わりに指定が入り再度チャレンジした所、最初の演奏より曲として自然な流れの演奏に。
突然1から何かを作り出すより、音を決めると進みやすいとの事。

ここまでのポイントとして、1つの疑問が出て来ます。

『何故アドリブが出来たのだろう?』

音に指定をもらったから?伴奏を聴いて、コードに予想がついていたから?
どちらもその通りで、自分の中にメロディーを作る文法を持っていたから指定をもらうと作りやすいと感じた。
経験上伴奏に予想がついているから、次に吹く音を思い付いてメロディーを作る事が出来た。
アドリブについての知識は無くてもアドリブは出来た。

音楽の演奏において、知識はあった方がもちろん助けになります。
でも赤ちゃんが言葉を覚える事と同じで、理論より先に音楽がある事を忘れてはいけないですね。

 

クラシックの常識はジャズの非常識

今度の指定はルート禁止令。

クラシックを勉強している方が多い参加者の皆さんの演奏は、所謂ドの音で始まりドの音で終わるメロディーになりがち。
クラシックでは基本中の基本の進行ですが、せっかくのアドリブでそれでは面白くない!
たったこれだけの事でもアドリブのバリエーションは拡がります。

「(ルートに戻らないと)曲が終わった気がしない…」

こういった声も、慣れ親しんだ事と違う事にチャレンジしているからこそあがるもの。
どんな事も慣れが大切。慣れると終わった気がする、との事です。

 

さらにその後は伴奏がジャズのパターンやブルースのパターンでもチャレンジ。

伴奏が違うだけでも全く違う演奏のアドリブになり個性が出て来るので聞いていてとても面白い!
まさに、なんだみんなアドリブ出来てるじゃない!引出し持っているじゃない!

なお、ブルースのスケールは、ジャズでは必ず覚えておいた方が良いそうです。
『海外旅行先でこの言葉だけは覚えておけ』くらいに、知っていれば安心感を得られるだとか。

アドリブは録音再生をしながら、一人一人藤井さんからコメントを送りました。
メロディーへのアドバイスから、今までにやった奏法をおさらいする様なアドバイスまで、まさに今までの総括といった内容。
みなさんとても真剣に聞いていました。

 

何を知っていて何を知らないのか

休憩中も質疑応答が続き、とても充実した時間だったのではないでしょうか。

今回のジャズ&ポップスセミナーを通じて、音楽的な技法や知識を得られたのはもちろんですが、人が成長する為に大切な事を学べたのではないかと感じました。

自分の目標に対して、今何を知っていて何を知らないのか。何が出来ていて何が出来ないのか。
奏者としてのスキルアップだけに限らない生きていく中である様々な事に対しても、このセミナーでの体験が生かせれば良いと思います。

 

4ヶ月にわたるセミナーも、これにて無事に終了です!
ネクストステージ・プロジェクトでは今後も若い音楽家の方を対象にしたセミナーを引続き開催をしていきますのでよろしくお願いします。