『音大卒の演奏家が仕事を得る方法』と題して、全7回のシリーズでお届けしてきました。

いよいよ今回が最終回です!


さて、このシリーズの第1回目(音楽業界の現状)で、「学校もビジネス」だという話をしました。

言葉は悪いですが、これは、「あなたが仮に優秀でなくても、とりあえず学費を払って通い続けてくれれば、学校側としてはビジネスになる」という事を意味します。

いろいろな先生がいるし、いろいろな学校があると思いますが、しっかり通った成果を出すには、やはり「自分が何を学びたいか」を明確にしておく必要があるでしょう。

ちなみこれは、決して学校サイドの批判ではなく、「ビジネスとは多かれ少なかれ、このような一面を持っている」事をお伝えしたいのです。

きちんとお客さんが望んでいるサービスを提供出来れば、何も悪い事ではありません。

僕が皆さんに言いたいのは、

あなた自身もレッスンの仕事に誇りを持ち、きちんとビジネスとして成立させましょう!

という話です。

レッスンの仕事から得られるモノ

レッスンの仕事をすると、良い事がたくさんあります。

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1. 誰かの役に立つ!

アマチュアでもプロ志望でも、上手くなりたいと思って情報を求めている人は沢山います。
その人たちの役に立ちます。

2. 教える事で自分の演奏が向上する!

演奏する能力と教える能力は、必ずしもイコールではありません。

時に自分の演奏や生徒さんの演奏を論理的に分析し、説明する必要があるので、結果自分のプレイを見直し、上達に繋げる事が出来ます。

3. 演奏会、ライブの集客が増える!

生徒さんは、あなたのコンサートやライブの演奏にも興味があります。

演奏しかやっていない人は、集客に苦労している人も多いですが、レッスンをやっている人は、比較的安定した集客が出来ている印象があります。

4. 社会への視野が広がる!

特に大人のアマチュアの生徒さんの場合ですが、年齢や職業も様々で、いろいろな価値観の方と接する事が出来ます。

同業者だけと接していると、残念ながらこの業界では、30歳になっても自立出来ていない人が大勢いて、「自分もまだ大丈夫」だと思うなど、社会人としての感覚が麻痺してしまっている人も少なくありません。

本当に自分のやりたい事をやるなら、社会人としてある意味「普通」の感覚を持った上で取り組む事はとても大切だと僕は考えています。

5. ある程度の生活の基盤になる!

あなたが生徒さんにとって良い先生であれば、生徒さんは通い続けてくれるでしょう。
そういう方が沢山いれば、結果それなりの収入を得る事が出来ます。

収入が安定する事で、物質的にも精神的にも余裕が出てくるので、例えば

  • (儲からないかも知れない)自主コンサートやCD制作に投資をする
  • 海外に勉強に行く
  • ボランティア活動などで、他人や社会への貢献をする
  • プライベートでは結婚出来る

そんな事も可能になるかも分かりません。

ちなみにここに書いて来た内容は、結婚以外(笑)、ほぼ僕が実践して来ている事です。

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レッスンの仕事に大切な考え方

教える仕事や、作編曲など、制作の仕事も多く、練習時間が充分に確保出来ないのは未だ悩みの種ではありますが、僕がレッスンという仕事から得たモノは本当に大きいです。

レッスンがなかったら、色々な意味で今の僕はないと思いますね。

僕は、演奏が一番でレッスンが二番とか、演奏者の方が先生より偉いと考えた事はありません。
もちろん、この逆でもなく、それぞれが必要な仕事で、価値があります。

また、お金が一番だとも思っていません。

演奏が一番と思っていて、レッスンをバイト感覚でやっている先生や、ライブの集客のためにレッスンをしている先生に魅力はないですよね。
僕だったらそういう先生には習いたくありません。

「自分の培って来た能力をシェアしたい」

「自分と違う価値観の人から学びたい」

そういった想いがあり、それが相手に伝わっているからこそ、必要とされている気がします。

是非皆さんも、あなた自身が生徒さんに何を伝えたいのかを考え、レッスンに誇りを持ち、必要とされる先生を目指して下さい!

7回に渡って書いてきたシリーズ、いかがだったでしょうか?

あくまで僕の経験を元にしていて、必ずしも万人にとっての正解ではないと思いますが、将来について少し掘り下げて考えるきっかけになって貰えれば幸いです。